自己資本比率は、財政状態の健全性を表します。
経営状況分析Yの指標、財務健全性の2つの内の1つです。
負債純資産合計のうち、自己資本を有している割合の多さを見て健全性を判断します。
自己資本が総資本の割合が高いほど、その業者の財務は健全であるということになります。
自己資本比率の算出式
自己資本÷総資本×100
上限値・・68.5% 下限値・・ー68.6%
寄与度・・14.6%
経営状況分析Yにおける寄与度が14.6%あり、8指標の中で3番目に高い指標になります。
自己資本比率の評点アップ対策
自己資本比率をアップするための対策として自己資本を増やす、総資本を減らすという2つが考えられます。
自己資本を増やす
- 自己資本を増やす方法としては、資本金を増資して増やすこと。
- 純利益を毎期継続して積み重ねしていく。
総資本を減らす
- 経済活動に不要な有価証券、土地などの遊休資産を処分し、それで得られた資金で借入金などの負債を減らす。
- 定期預金などの固定預金を解約して、その資金で借入金などの負債を減らす。
- 材料等の過剰在庫があれば、これを減少する。
- 役員や従業員に対する貸付金がある場合はできるだけ回収に努め、その資金で借入金などの負債を減らす。
- 仮払金のような仮勘定科目を精算して、貸借対照表に残さない。